何着たらいいか分からなくなった

生まれる性別を選べたら絶対に男性を選んでいた。大変なこともあるだろう、私は男性だった経験を持たないので分からないけれどそれでも幾分生きやすいように見える。

 

朝の電車でその辺にいる男の人たちをみて、この人たちは私と2人きりになっても怖いだなんて少しも思わないんだろうと考えた。私は怖いのに。人気の少ない場所にあるエレベーターで2人きりになるのも怖いし、夜道で後ろを歩かれたりすると怖い。彼らは私のことが怖くないと思う。夜道で怖い目に合いそうになったら絶対貞子の真似すると決めている(貞子のことよく知らない)

まだ社会人歴が浅くてよく分からないけれど一般的にも賃金や雇用の面に格差がある、キャリアにも。

生理がくれば、というかその数日前からホルモンバランスを崩し精神状態が不安定になり体調が悪く、貧血で体の怠さや耐えられないほどの眠気が続く、体が火照ったり急な寒気に襲われる。お腹が痛いし、私は何度か吐いたことがある,月に1週間近くこの状態だなんて絶対に不利だと思う。

 

前に(入社してすぐのまだ猫被っていた頃)社長に(確か)「君は可愛くて良かったね」と言われたことがある。褒めてくれていたように感じる。けど私はとても嫌だった。そもそも良いことがあったりそれで生きやすくなるほど可愛いわけではない。可愛いと良かったねとか、可愛くないと悪いとか、そういう判断がある時点で本当に生きづらい。会社で上司という立場からその目線で吟味されたのが嫌だったしとても失礼な行為で、その上それを躊躇なく伝えてきてエ〜〜〜という感じ。妹がよく「可愛いとか言われると生きづらさを感じる」と言っている。私は好きな人に可愛いと言われたら嬉しいし言われなかったら悲しいし、女の人に言われたら私のこと好きなんだな、仲良くできそうだなと思う。けど、そんなのは歳を取れば失われていく、しかも自分で選べないことで最悪だなと思う。やだな。私たちは会社の人に「かっこいいですね」とか言わないのに。かっこよくない人もかっこいいことを諦めているというか、そういう土俵から軽々と降りている、それとは違う評価の基準が存在する。羨ましいな。無性別になりたい、赤ちゃんの時だけだ幸せなのは。

 

最寄駅から会社まで歩きながら私が男性だったら、と考えていた。作るものは少し違えど、服のデザイナーは出来ただろうし、数学も得意だから別の職業でも良かったし、出来ないことはあまり出てこない気がした。頭が寝ていたので、私は男が好きだから男性として生まれてたらゲイだったのかな、と思った。そんなに単純じゃないかな、マックイーンもドランもそんな感じだしもの作れるから良いきがする。会社についた。なんかいろいろ嫌になったので金髪にしたり強めの服や大人っぽい見た目にしたくなった。今の感じ弱者っぽくみられそうね。

 

まあわかんないんだけどね、片方しか知らないから。

 

前にも書いたかもしれないけど入社したての大人しくしてた頃部長にも「あなたは性格がいい」と嬉しそうに言われてまだ私のこと何も知らない段階で、素直にしてるのを性格がいいと言われてびっくりしてしまい「あはは」と返したことを思い出した。そんなことを評価されても少しも嬉しくなかった、会社なんだからどういう風に働いているかが大切だ。まあ私はそこそこ優しいしそこそこ頑張り屋だしいい感じのころもある、けど性格が良いってどんな状態かな…