田舎ライフ

普段は東京に住んでいます。

人が沢山、物に情報にあふれている。

それを使いこなしてか、振り回されてかわからないような状態で急いで生きている感覚が常にある。

 

田舎に来ました。おじいちゃんとおばあちゃんのお家。朝早い飛行機に1人で乗った。まだ暗い早朝の道を荷物を持って歩いた。空港に着くと人が沢山いた。CAの人たちがあまりに綺麗だったのでノーメイクで行こうとしていたのをやめて急いでお化粧をした。自分のこと、服も可愛いし割と納得がいっていたのに、美しい人たちを見たら少し悲しくなった。全然だめじゃんって思った

 

前日に航空券を予約したから窓側の席は埋まっていたけれど、隣は空席で、窓側のおばさんは優しくて、しかも窓を閉めない人だったので少し空が見えた。光が強くて嬉しかった。眠かったので寝ていたけれど、飲み物をもらうときは目が覚めてコーヒーとりんごジュースが貰えた

 

 

行き先の空港は羽田空港と全然違ってとても小さかった。もはや電車の駅より小さかった。

 

 

バスに乗って電車に乗ってやっとのことで駅に着くとおばあちゃんとおばさんが迎えに来てくれていた。よく来たねえ、と言われて嬉しかった。来ている服を見て「可愛いのを着てるじゃん、ずっとそんなんが好きなんね」と褒めてくれた。車のなかでスーパーに行くまでに就職が決まったことを話した

 

スーパーに着くと何が食べたいか聞かれて、何が食べたいかよくわからなかったけど、2人はどんどん食べ物をカゴに入れていった。私は歯ブラシを忘れたのでそれと、チョコレートが食べたかったのでみんなで食べられるようなものをいくつか買ってもらった

 

11時半頃家に到着すると、妹たちと従兄弟達が勢揃いしていた。最後に全員で揃ったのはいつだろう、もしかしたら10年くらい前かもしれない。トランプをしてご飯をすぐ食べて(これは朝ごはんだった)、ゲームをしてまたご飯を食べて、ゲームをして夜ご飯も食べて、お土産に頼まれていた東京のお菓子を食べて、何人か帰っていった。楽しかった。集合写真を撮れたのがうれしい。

 

1日目はそんな感じで、2日目からも朝昼晩と沢山ご飯を食べて、早めにお風呂に入って、おじいちゃんやおばあちゃんやおばさんと話したり、こたつで絵を描いたりおやつを食べたりを繰り返している

 

私は昼間ふらっと外に出て行くのが好き。寒いけど寒くないの。空気が綺麗で透明で寒いんじゃなくてうれしい。だからコートを着ないで出ていっちゃう。外に行きたいという衝動に駆られたら一刻も我慢できなくて、そのまま外に出てしばらくして寒いことに気づく

 

毎日夜空を確認しているけれど、星が見える日と見えない日は半々くらい。信じられない、あり得ない数の星が見える。カメラには写らない。オリオン座しかわからないからオリオン座を探すけれど、星の数が多すぎて見つけるのにいつもより時間がかかった。あまりにも綺麗でずっと見ていたらおじいちゃんが呼びにきた。

 

 

少し寝坊をした日、おばあちゃんが出かけていて、自分で朝ごはんを用意して食べた。(目玉焼きもソーセージも焼かれていて、サラダもお味噌汁も用意されていたので本当にお皿にご飯をよそったりしただけ) ご飯を食べた聞かれて食べたよと答えたら「ええ子じゃねえ〜」と言われた

 

あとみんなが帰ってしまったので1人でお家でカラオケをした。ご飯を作っているおばあちゃんにカラオケをして楽しかったと伝えたら「1人で頑張りよるじゃん」って言ってた。

 

あまりに全てをやってもらいすぎているのでお皿を洗った。私は体が熱かったからよかったのに、水が冷たいからお湯にしなさいとか、もうやめていい、あとはおばあちゃんがやると何度も言われた。やりきってお風呂から出ると、おじいちゃんが「全部洗ってくれたんかね、綺麗になっとるよお」と言っていた

 

 

褒められるハードルが低い。普段めちゃくちゃ頑張ってると思っても辛くても褒められないのにこんな生きてるだけで遊んでるだけで偉い、無償の愛ここにあり、一生子供!みたいな状態にほっこりした

 

でも、おじいちゃんとおばあちゃんが言うから良いのである。私が尊敬できる人に褒められたい。「自分はだめだ、それと比べて君は凄いよ」みたいなのは全然嬉しくない。私だって自分のことをある程度客観視出来るのだから、ものを知っていて、本当に褒めるべきことも知っていて、その人自身が頑張っている人に褒められたらうれしい。価値があるし期待に応えようと思う。がんばりましょう

 

ここにいると、お洒落なんてしなくてもいい(ちょっとするだけで特別になれる)し、頑張らなくても心地いい。でも「ここに住みたい」じゃなくて、「冬休みがもう少し長く続けばいいなあ」としか思わないのはやっぱりもっともっと知ったり挑戦したりしたいからだと思う。65歳くらいになったらのんびり田舎に住みたいかも

 

 

家に子供が私だけ(本当はもう子供じゃないんだけど)なのでお菓子もアイスクリームも全部私のものだ。おじいちゃんもおばあちゃんも早寝なのでいくらこたつで夜更かししても怒られない。さっきまでチョコレート食べながらお茶飲んでテレビ見て1人で笑っていた。そういえばおじいちゃんが「今日はこたつで寝てもええよ〜」って言ってた。やっちゃおうかな?

 

そろそろ終わっちゃいそうで悲しい。数時間前から人の気配なしでひとりぼっちで広いところで過ごしているので切ないモードになってきちゃった